吉田悦志ゼミナール 明治大学国際日本学部

Etsushi Yoshida Seminar

一刀斎夢録

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こんばんは、初投稿であります。よろしくおねがいします。
今回はゼミ中も飲み会中も思わず熱くなってしまった一刀斎夢録について少し書かせていただきます。先生にはみんなの購買意欲を掻き立てるようなうまい文を書いてくれ的なことを言われましたが、はたして。

いやー、さすが浅田先生という感じです。涙なしには読めません。電車でクライマックスに差し掛かってしまい危うく一人で泣くところでした。浅田的歴史感も健在なので、これはいろいろと考える楽しみもあると思います。ぬまたんとか特に。

この本は、壬生義士伝と形式が似ていて、明治天皇が崩御なされて時代が大正になった頃、藤田五郎(斉藤一)がひとりの陸軍将校に自分の体験を語って聞かせるというスタイルで書かれています。現在(大正)と過去を行き来する形で描かれているので、日本がいかに様変わりしたか、そのコントラストにも目を見張るものがあります。その中でも消えない日本人の気質だったり。最後のゼミでも少し話しましたが、維新の功罪を改めて考えさせられると思います。
今年一年間でいろんな本をよんで、いろんな話をしていましたよね。誇張でもなんでもなく、この作品を読んでいたら今まで私たちが考えてきたことすべてがつながります。新撰組、近藤、土方、芹沢、慶喜、容保、幕府、会津、長岡、水戸、公明天皇、薩摩、長州、龍馬、西郷、大久保、高杉、エトセトラ、すべてをつなぐスケールのでかさを感じました。と同時に、その壮大な物語にちゃんとついていけてる自分にも感動します。私たちがさんざん議論してきた内容もそっくりそのまま出てきたりして、「うわ、うちら浅田さんと同じ目線で見れてたんだ!」ってただただ興奮します。
皆もこれから読むと思うので、内容には触れないでおこうと思います。本当は細かい感想とかも書いていけばめちゃくちゃあるんですが、きりがないしネタばれになるので、こっそりノートにしたためておくことにします。各々いっぱい感想が湧いてくるはずなので、それは来年の議論に持ちこしましょう。新撰組三部作、トータルした話などもできるといいですね。

拙い文章で申し訳ありません。とりあえず単純に面白かったので高いけどみんな買ってね!読みたい人には貨します!

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