吉田悦志ゼミナール 明治大学国際日本学部

Etsushi Yoshida Seminar

ゼミ長の勝手に活動記録(4年後期第2回)

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 こんばんは。ゼミ長です。荒井君が持ち前のユーモアをこらした素晴らしいクイズを出してくれましたが、物足りないので書いちゃいます。

 まず、ちょっとホームページを更新したので報告します。2期生が入り、このページも使うということなので、「ゼミ員紹介」と「課題文献」のページをそれぞれの学年で別々のものにしました。自分の学年のものを使ってください。3年の「ゼミ員紹介」は今まっさらな状態なので、自分達で更新してください。

 で、今週のゼミ。レポートは乃木将軍について、議題は荒井が言っている通りでした。レポートがなかなか濃い内容で良かったと思います。個人的にも乃木将軍については全くの無知だったので、新鮮な話ばかりで面白かったです。

 また、今週の議論は下巻を読んでいくための足掛かりになるような内容だったと思います。「なぜ龍馬暗殺の話から始めたのか?」という議題に対して、僕が主張した「殺すことはこんなにアッサリとしたものなんだということを示すエピソード」という考えは、下巻で語られる「殺すことは簡単だが、生かすことは難しい」という大きなテーマにも繋がってくるはずです。

 レポートで扱われた乃木将軍についても「殺すことは簡単だが、生かすことは難しい」という考え方があるからこそ、この本ではどこか否定的に描かれているんじゃないか、ということも話に出ました。何かを生かすために死んでいった人間をたくさん目にしてきた一刀斎からすれば、乃木将軍の殉死は「何を生かすでもなく、自らを殺すという楽な道を選んだ」ように思えたのではないでしょうか。

 「負けた側の人間が見てきたものが語られる物語だということを強調するエピソードなんじゃないか」という考えも、なるほどなと感じました。新撰組、斉藤一の話が印象的なのは、やはり根底に歴史的には負けた側の人間であるという事実があるからだと思いますし。

 そういうことで、これから下巻を読む人達には今週の議論をふまえた上で物語を楽しんでほしいかな、と。何度も言うように、最後はとにかく泣けます。そして、読んでいて「泣ける」ということは、そこに何か大きな想いとか、重要な事を感じている証拠だと言えるでしょう。その部分をしっかりと考えてくれば、議論の方にも活かせるんじゃないかと思います。

 

 では。これぐらいで。

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