吉田悦志ゼミナール 明治大学国際日本学部

Etsushi Yoshida Seminar

今週のゼミ活動記録(4年前期第5回)

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斉藤です。ようやくログインできました。なんもしてない自分が更新していいのかわかりませんが任されたので書かせて頂きます。

今週は司馬遼太郎「世に棲む日日」第二巻でした。

まずは須山の発表。主に教育機関について。藩校、明倫館、私塾など。なんとなく明倫館の全貌がわかりました。合間合間に紙芝居ちっくなのが入っていて、わかりやすかった印象があります。アナログ人間なのであそこまでやってくれるとすっと頭に入ってきました。

そして議題へ。自分が司会なのに何も出来なく申し訳ありません。議題は「松下村塾から逸材が輩出されたのは吉田松陰の何に起因するのか」というのと「高杉晋作が吉田松陰から学び取ったものとは」の二つでした。

皆からは「生徒と同じ目線であった」、「生徒からも何かを学び取ろうとした」などの意見が出ました。吉田松陰がいかに完成された人物かってことな気がします。次に「人の長所を見抜くことに卓抜していた」、「人をひきつける力があった」などがありました。ここからは吉田松陰が優れた教育者だったことが窺えます。まだ二巻だったので中途半端なところで議論終了となりました。

最後に吉田先生のいっていた「司馬史観=歴史的=ぬまっち」⇔「浅田感=文学的=須山」という対比の発見がありました。なんかびびっときましたね。司馬浅田両先生がゼミにいるってのはすごいですね。

来週は第三巻です。

何か自分の話を少し入れるとかそんなんありましたよね?なので最近発掘した「秒速5センチメートル」という漫画について。この先つまらないんで読まなくて大丈夫です。

「秒速5センチメートル」は講談社月間アフタヌーンで2010年より連載されたいわゆるヒューマンストーリーものです。作中ではとてもゆっくりと時間の流れる漫画でして、若干くせがあると感じる人がいるかもしれません。原作の新見 誠と言う人は以前に「ほしのこえ」という約25分のアニメーションをほぼ一人で作り上げたという、とんでもない人です。これは第一回新世紀国際アニメフェア21公募部門で優秀賞を受賞し、その後の作品ではなんとあの「ハウルの動く城」を抑え、毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞しています。まあ観る部分がちがったのかも知れませんが。とりあえずスゲー人なんですね。「秒速5センチメートル」は映画が先なんですが、新海氏は「思春期の困難な時期に、風景の美しさに自分自身を救われ、励まされてきたのでそういう感覚を映画に込められたら、という気持ちはずっと一貫して持っている」と発言しています。その言葉の通り、漫画の中でも風景描写の繊細さ、緻密さはとても美しいです。恐らくアニメのクオリティはもっと上なのでしょう。僕がこの漫画から感じたのは「過去・現在」というものです。過去があって現在があるなんてことはまあ当たり前です。この物語はある奇跡のような恋によって人生を照らされ、それによって今を縛られる人の物語です。彼は奇跡からどう脱却するのか。はたまた脱却できないのか。余韻を残し物語は閉じられます。ちなみに僕は読むたびに、その先の想像にふけります。それが楽しいんです。僕はこの作品から答えを見出してはいません。「答え」なんて考え方はナンセンスかもしれませんが。それでも、それまでの物語を振り返り、自分なりに彼らを頭の中で動かしてみます。そうやって物語に自分をぶっこんでいきます。それが楽しいんです。この作品はただの恋愛モノでなく、人間の心をとっても繊細に描いた漫画です。全二巻の短編モノなんで興味のある方、是非。

なんか話が気持ち悪い方向へそれましたが、まあ好きなこと書いていいと聞いているので問題は無いでしょう。全く自分のこと書いてないけど問題はないでしょう。だーれも最後まで読んでくれないような内容だけれど問題は無いでしょう。

ではこれにて。ドロン!!

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