吉田悦志ゼミナール 明治大学国際日本学部

Etsushi Yoshida Seminar

3年後期第8回ゼミ活動記録

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こんばんは、中村(枝)です。更新物凄く遅くなってすみません。
今回は扱ったのは『世に棲む日々(ニ)』です。
レポーターは小谷さん、司会は福嶋さんです。
1巻では吉田松陰の話が主でしたが、2巻から高杉晋作が登場し、高杉が上海に行くところまでが描かれています。また、この巻で松陰主の話は終わりです。
今回の議題は
1、吉田松陰の功績は?
2、思想家松陰/現実化晋作
の2本でした。
 
松陰の功績として真っ先に挙がったものは松下村塾でしたが、世に棲む日々を読んで、松下村塾は元々松陰が建てたものではないという事がわかりました。松陰は何か歴史に残るような事件、革命を起こした印象はないので、それならば何が松陰の功績かということになり、松下村塾出身の人物(松陰の門人)に注目すると、桂、高杉、久坂、伊藤などそうそうたるメンバーでした。この門人たちには様々な功績があり、その人たちの師は吉田松陰で、つまり松陰は種をまいたということになります。まとめると松陰の功績とは、次の時代の偉人たちを育てた(良い面に気付いて世に輩出)という結論に達しました。

二つ目の議題では松陰と晋作の対比をしました。
松陰はできるできないかではなく、実行してみるというタイプの人間で朱子学の影響(実行ありきの思想)を受けており、その結果計画性がない。
一方の高杉はこの時点ではまだ従順で、家柄による足かせもあって、理想を追い求めたりせず、一歩引いたところで物事を見るタイプという印象でした。

議論の途中で吉田先生に、思想の方も取り入れて議論ができるともっと良いというアドバイスをいただいたので、それを次回からいかせたら良いなと思いました。
次回は世に棲む日々3巻で、年内最後のゼミです。最近風邪がはやってるのでみなさん気をつけてください。

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